タクシー業界は人手不足といわれていますが、実際はどんな現状なのでしょうか。また、実際にタクシー運転手になった場合、何年くらい仕事を続けられるのでしょうか。今回の記事では、タクシー運転手の平均年齢と勤続年数について解説しましょう。タクシー運転手への転職を検討中の人は参考にしてください。
人手不足?タクシー業界の現状とは
道がわからない旅行客や、高齢者が移動するときなど、タクシーは非常に貴重な存在です。しかし、タクシー業界は人手不足だといわれています。まずはタクシー業界の現状について解説しましょう。
タクシー運転手の勤続年数
タクシー運転手は中高年が多い印象をもつ方もいるでしょう。しかし、みんながベテラン運転手というわけではありません。タクシー運転手の勤続年数は8.8年です。中高年になってから、はじめてタクシー運転手として働き始める人も珍しくない業界です。
なり手不足の業界
タクシー業界は若手の人材が少なく、人手不足であるといわれています。若い就職希望者が少ないことから、タクシー運転手の高齢化が進んでいます。
しかし、タクシー会社によっては、完全週休2日制で福利厚生が整っている会社も数多くあります。また、女性運転手を採用するために、女性更衣室や女性用トイレを用意するなど、職場環境を改革しようとしている地域もあります。
タクシー運転手の平均年齢は?
実際にタクシー運転手として活躍している人の平均年齢は、何歳くらいなのでしょうか。
平均年齢は60歳
厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、タクシー運転手の平均年齢は60歳です。平均年齢が高い理由としては、他業種からの転職者が多いためです。
普通運転免許があればタクシー運転手に就職できます。実際に就業するためには2種免許が必要となりますが、入社後に取得可能です。さらに、免許取得のための費用はタクシー会社が負担してくれます。
シニア世代も働ける
年齢を重ねてからでも、タクシー運転手として働き始めることは可能です。多くのタクシー会社は歩合制なので、業界未経験者でも頑張り次第で高収入が可能です。
また、最近では50代や60代のタクシー運転者も少なくありません。タクシー会社によっては、定年後の70代でも働ける場合も多くあります。警備員や清掃員といった仕事と比べると、座り仕事なので負担が少ない業務です。シニア世代でも十分に活躍できるチャンスがあるでしょう。
【20~50代】各年齢層のメリット・デメリット
ここでは、各年齢層でタクシー運転手として働くメリットとデメリットを解説しましょう。
20代のメリット・デメリット
実際に20代という若い世代にも、タクシー運転手はいます。若くて社会人経験が浅くても、頑張り次第で高収入を得られる仕事です。20代は体力があるため、勤務時間が変則的であったり、長時間の勤務であったりしても、疲れにくいのがメリットです。
さらに、若いうちに仕事のノウハウを身につけて、個人タクシーの開業も可能です。ひとつのタクシー会社で10年以上の経験を積めば、若いうちに個人タクシーを開業できます。努力次第では個人事業主となり、高収入を目指せるといえるでしょう。
デメリットとしては、一般的な会社員に比べると、身につくビジネススキルの幅が狭くなるといえます。もしも違う仕事に転職しようとしたときに、営業が出る可能性があります。
30代のメリット・デメリット
30代になると、ビジネスマナーをわきまえ、社会人としても一人前の年齢です。働き盛りで体力もあるので、30代の就職希望者を採用したいタクシー会社も多いといえます。ですから、未経験であっても30代でタクシー運転手へ転職することは十分可能です。
デメリットとしては、30代後半になってからタクシー運転手以外の仕事に転職しようとした場合、職種の選択肢が狭くなってしまうことです。
40代のメリット・デメリット
40代でタクシー運転手になるメリットとしては、タクシー業界のなかではまだまだ若手といえることです。
デメリットとしては、40代になると一般的な会社員は勤続年数が長いため、給料も増えていることでしょう。その仕事を辞めてタクシー運転手に転身するとなると、収入は大幅に減ってしまう可能性があります。
50代のメリット・デメリット
50代でも就職できるタクシー会社はたくさんあります。働き盛りとよばれる年代を過ぎて、家のローンを完済した人もいるでしょう。タクシー運転手はセカンドキャリアにぴったりな仕事なので、少しペースダウンして働きたい人にはメリットが大きいといえます。
デメリットは、定年までの期間が短いことです。また、長時間の運転には集中力と体力も必要です。体調管理に気をつけて、無理なく働ける会社を選ぶことが大切です。
まとめ
今回はタクシー運転手の平均年齢と勤続年数について解説しました。持病がある高齢者や車を運転できないお客さんにとって、タクシーは生活に欠かせないものです。勤務時間が変則的であるなど、体力的にハードな面もありますが、中高年であっても働き始められるのが大きな魅力です。
今回の記事で説明したように、各年齢によってタクシー運転手として働くメリットとデメリットが異なります。今後のキャリアを考えながら、タクシー運転手になるかどうか検討してください。
- ライフスタイルに合わせ自由に働ける!おすすめのタクシー会社
-
メトロ自動車株式会社
メトロ自動車株式会社は地域密着で80年の実績がある会社です。自社無線とDIDI・GOの2社の配車アプリを使用し、一人一人の乗務員の営業効率の上昇、給与アップが望めます。
また、「日勤」「夜勤」「隔勤」の3パターンから自由に選べるシフト制で、ライフスタイルに合わせて柔軟に休みをとることができるのも強みです。