タクシー運転手がきついと言われる理由。実態を徹底調査!

公開日:2024/01/25
タクシー運転手がきついと言われる理由。実態を徹底調査!

タクシー運転手という仕事に対してどんなイメージを抱いていますか? 「休めない」「昼夜問わず働きっぱなし」など、少しネガティブな印象ではないでしょうか。

本記事では、タクシー運転手の仕事に感じやすいイメージと、その実態について解説します。実は世間が思っているより、タクシー業界はずっと進化しています。全部読めばきっと今まで抱いていたイメージががらっと変わるはずですよ。

タクシー運転手の仕事とは?

お客さんを目的地に安全に送り届けること」が、タクシー運転手の一番の仕事です。このため、交通ルールを熟知し、安全に配慮するために必要な運転技術身につけること、そして担当エリアの地理を熟知することが求められます。

もちろん運転だけではありません。あくまで接客業ですので、お客さんを不快にさせない、安心して喜んでもらえるための準備も大切です。適切なコミュニケーションは当然、ときに会話力や気遣いが必要な場面もあるでしょう。

また、商売道具である車のメンテナンスを行うことも業務の一環です。ガソリンの給油、車両の安全チェック、車内清掃の徹底など、細かい業務も見逃せません。常務記録をしっかりとつけることも、地味な作業のようですが、自分のため、会社のために外せない仕事です。

タクシー運転手は「きつい」? イメージと実態を解説

日々街を走り、私たちの生活や仕事を助けてくれるタクシーですが、タクシー運転手という仕事はどうにも「きつい」というイメージが拭えません。果たして本当にそうなのでしょうか?

ここから、タクシー運転手という仕事につきまとうイメージを具体的に挙げ、その実態について解説します。

慣れるまでが大変

車の運転が好き、という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。しかし同時に「それを仕事とするとなると、ちょっと事情は別」と考える方も多いかと思います。

タクシー運転手になるはやっぱり、相当の運転経験がないと難しいのではないか、お客さんを乗せて目的地に行くなんて未経験では不安、慣れるまで毎日つらいのでは?そのハードルが越えられるだろうか、と思われるでしょう。

でも実は、現在タクシー運転手として働いている人の約7割が未経験からスタートしているのです。「7割」と聞くと「ほとんど」と感じませんか?そんな「ほとんど」の人が未経験から継続して乗務しているという事実を目の当たりにすると、ハードルが下がってくるのではないでしょうか。

もちろん、最初からうまくいくことはありません。お客さんをひろって届けて、またすぐ次のお客さんと効率よくこなしていくことや、道路事情を知らないうちは経路の選択を誤ってしまったということもあるでしょう。

どんな仕事にも言えることですが、数をこなすしかありません。毎日毎日乗務していけば、ひとつひとつが経験となり、積まれた経験が実績と自信をつけてくれるでしょう。

最近では、未経験者採用を積極的に行い、研修制度やサポートを充実させているタクシー会社も増えています。そういった会社では、周辺の地理から実地の運転教習や各種機器の使い方など、かなり丁寧なプログラムを組んで教え込んでくれます。

また、タクシー運転手になるために必須である、普通自動車第二種運転免許取得のための費用を支援してくれたり、試験対策を組んでくれる会社もあります。未経験からタクシー運転手を目指す場合は、手厚いバックアップがある会社を選ぶようにしましょう。

労働時間が長い

タクシーは24時間いつでも見かけます。ということは24時間勤務?長時間労働なのでは?というが気になるポイントです。

運転席に座りっぱなしでは腰痛も気になりますし、深夜の運転は眠気との戦いでしょう。タクシー運転手の勤務体制はどのような仕組みになっているのでしょうか?

タクシー運転手は働き方は、会社によって多少の違いはあれど、基本的には、朝から夕方までの8時間乗務する「昼日勤」、夕方から日付を超えるまでの8時間乗務する「夜日勤」、朝から日付を超えるまでの17時間乗務する「隔日(かくじつ)日勤」の3種類です。

昼日勤と夜日勤の8時間労働は、ほかの企業などと変わらない、ごく普通の労働時間です。気になるのは隔日日勤です。1回の拘束時間が17時間となると、かなり長い印象です。タクシー運転手の「労働時間が長い」というイメージは、主にここからくるのではないでしょうか。

隔日勤務は、先ほども書きましたように早朝から日付を超えるまでの17時間を1回の勤務としてカウントします。「17時間」というところだけにフォーカスすると、ものすごく勤務時間が長いように感じられますが、「隔日」とあるように、この労働は「1日おき」です。

つまり、17時間連続乗務した場合、次の日は丸1日お休みになるということです。これを1か月というスパンで見ると、月の半分以上が休日になるという計算になります。

働き方改革が叫ばれる昨今では、終業した時刻から次に始業する時刻の間に一定以上の休息時間を設けなければならないという「勤務間インターバル導入努力義務」があります。

そのほかにも、一定時刻以降の残業を禁止したりするなど、働き過ぎを防止するルールが次々と決定しています。この制度改正の波により、昔よりぐんと働きやすい勤務スタイルが確立するようになりました。

とはいえ、17時間勤務は慣れないうちは体のリズムが狂ってしまいそうです。そもそも家族の関係で深夜帯は勤務できない、家庭と両立したい、という方には昼日勤をおすすめします。昼日勤なら一般企業とそう変わらない勤務時間帯なので、プライベートや育児などとも無理なく両立ができるでしょう。

それでも長時間座りっぱなしというのは心配ですね。もちろんタクシー運転手にも、通常の会社員と同様に休憩時間は設けられています。

その時間を有効利用したり、お客さんとお客さんの隙間に立ち上がって体をほぐす時間を取るなどは自由ですので、身体的・心理的負担を減らす工夫を考えるのも仕事術の一つですね。お客さんを乗せずに移動している時間帯に、ラジオを流したり、好みの音楽を聴いたりするのももちろん自由ですよ。

働き方はや時間帯など、務めるタクシー会社によって選べる場合もたくさんあります。求人募集時にきちんと確認して応募するようにしましょう。

休みが取りにくい

深夜も走っていることから「労働時間が長い」とみなされがちなタクシー運転手ですが、同時に「休みが取りにくい」というイメージもあります。労働時間と休日は切っても切れない深い関係性がありますね。

しかし実際のところ、タクシー運転手は1か月の拘束時間が決まっているのです。拘束時間とは具体的に、労働時間と休憩時間の合計時間を指します。この拘束時間の規定は働き方改革関連法に合わせて決められ、過重労働を防止するという狙いがあります。

具体的に時間をここに示しますと、日勤は288時間以内、隔日勤務は262時間以内となっています。これを守らせることが大原則、つまり超過させてはならないという強い規制がありますので、休みが取れないということはよほどのブラック企業でない限りはありえないと言えます。

また、時間外労働についても⽉45時間、年360時間の上限規制の導入が始まります。これにより、タクシー運転手の労働時間問題が大幅に改善されるのではないかと見られています。

それでも「休みが遠い」という印象の隔日勤務ですが、これには、1回の勤務時間が長いことと引き換えに休日も長いというメリットがあります。17時間連続の勤務終了後は、原則的に9~11時間の「明け番」という休息日に入ります。

これでお休みはほぼ1日という計算です。さらにこの次の日に公休(有給)を持ってきてしまえば2連休です。十分に休息をとることができますね。

また、前述のとおり、1か月というスパンで考えれば、月の半分以上はお休みという計算です。確かに普通のお休み周期とは違いますので、自分でリズムに慣れる必要はありますが、この辺りの事情を理解すれば、休みが取りにくいというイメージはだいぶ変わってくるのではないでしょうか。

給与が低い

次なるイメージは給与についてです。「タクシー運転手は給料が低い」、漠然とそう思っている人も多いのではないでしょうか。確かに多くのタクシー運転手は歩合制で働いています。これだと慣れないとなかなか稼げない印象です。

ここで「全国ハイヤー・タクシー連合会」の資料と、政府が発行している「賃金構造基本統計調査」を見てみましょう。これによると、令和4年のタクシー運転手の平均収入は約360万円でした。

同業種で言いますと、営業用大型貨物自動車運転者(男)が 約470万円、次いで営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)(男)が約441万円、バス運転者(男)が約400万円となっています。それぞれとタクシー運転手の収入差は、40万〜90万円です。

こうして比べてみると、確かにタクシー運転手の給与はあまり高いものだとは言えません。しかし前年(令和3年)と比べると、全体の平均収入は約80万円もアップしています。

また、東京都平均では約417万円、大阪府平均では約437万円と、全国平均に比べてかなり大きな差があります。需要の多い都市部では他業種と同等かそれ以上の収入が見込めるということですね。

もちろん、タクシー会社によっては固定給制も設けている会社や、基本給+歩合制を設けている会社もあり、自分にあった給与制度を選ぶことができる場合もあります。稼ぎ方の形が決められるのも、タクシー運転手という仕事が持つ自由さでもあります。

しかし歩合制がそれほど悪いわけではありません。努力と技術がダイレクトに反映されるのが歩合制のいいところです。お客さんを効率よく乗車させるコツをつかんで、年収1,000万円を稼いでいるドライバーも少なくありません。

もちろん始めてすぐにできることではありませんが、渋滞情報を網羅する、無駄を省く、経験を積んで気候条件などからお客さんの回転率を予測する、接客に力を入れて固定客をつかむなど、テクニックはたくさんあります。

コツコツ仕事をしてこそという部分では他業種と違いはありませんが、大幅な収入アップを目指すことができるという点で、タクシー運転手は夢のある仕事であると言えます。

お客さんとのトラブルが多い

タクシー運転手は、不特定多数の人間と接触する仕事です。いろんな年代、いろんな性別、いろんな出自の人々と触れ合うということは、やはりそれだけトラブルが多くなるのではないかという懸念がありますね。

とくに怖いと感じるのは深夜帯ではないでしょうか。疲れてイライラしている方が多いかもしれません。お酒をたくさん飲んでいる場合は、また思いもよらないトラブルが起きそうです。これらに不安を感じてしまうのは、仕方がないことです。

タクシー運転手が危害を加えられるという事件も実際に起きていますので、もちろんタクシー会社としても、万が一のトラブルに備えて従業員を守るためのさまざまな対策を講じています。

具体的な対策については企業にもよりますが、一般的にはドライブレコーダーや防犯仕切板、防犯カメラ、GPS機能を搭載するのがごく普通になってきています。

不慮の事故や乗務時の会話をレコーダーやカメラで常時記録しておけば、何かあった際に事実確認をすることができます。GPS機能は助けを呼びたい時にすぐに居場所を知らせることができますし、仕切り板は不意の攻撃を防ぐことができます。

これらの対策をしているということが周知されれば、それだけで犯罪の抑止にもつながります。このような防犯対策の徹底が進んだおかげで、女性のドライバーも近年は増加傾向にあります。なんと平成初期に比べると今や女性タクシードライバーの数は約2倍にも上っています。

働き方改革なども含めて、安心して働ける職場としてタクシー運転業務が浸透しつつあるのは喜ばしいことです。

斜陽産業である

首都圏の交通網が発達する昨今、タクシーの需要は今後どうなっていくのか?もしや斜陽産業なのでは?という懸念を抱く方もいらっしゃるでしょう。今からタクシー運転手として就業して20年後、30年後が気になるのは当然です。

しかし、現在タクシー運転手の需要は増加の一途をたどっています。この理由として、来たる超高齢化社会が挙げられます。後期高齢者世代への突入を前に免許を返納し、移動手段としてタクシーを選択するという方が、今後ますます増えると予想されるからです。

また、新型コロナウイルスの流行も落ち着きを見せており、国内の観光による移動や、外国人観光客の流入が増えています。街は明らかに出歩く人が増え、活気付いています。今後飲み会や会合が増え、深夜にタクシーで帰るという人も増えるでしょう。

専門タクシーの普及も、新たなタクシー需要の要因として挙げられます。高齢者や障がい者の送迎を行う介護タクシー、観光客をアテンドしつつ街を周遊する観光タクシー、子連れ客に特化した育児支援タクシーや、産気づいた妊婦を運んでくれる陣痛タクシーなど、次々と専門タクシーが誕生しています。

一般的なタクシー運転手を経験してから、専門タクシーに業務移行するというドライバーも増えています。専門タクシーもまた、やりがいのある仕事ですね。

こんな人がタクシー運転手に向いています

タクシー運転手という職業に対してのネガティブなイメージ、前述までで少しは撤回されたでしょうか。

ここまでで「タクシ―運転手になってみようかな」とお考えになり始めた方に、タクシー運転手に向いている人像をご紹介しておきます。

タクシー運転手に向いている人は?

タクシー運転手に向いている人は、運転が好きな人、運転が上手だと言われる人、運転するための集中力がある人、長時間運転のための忍耐力がある人などが挙げられます。

また、やはり接客業ですので、お客さんの気持ちを読む、汲み取るという能力も必要ですし、気配りができるとなおよいでしょう。また、基本的なコミュニケーション能力はもちろん、独りで仕事をするので自己管理能力も求められます。

とくに対人スキルは高ければ高いほど仕事がうまくいきますし、人と接することが好きな性格であると、より楽しく働けるでしょう。

まとめ

タクシー運転手の仕事が「きつい」と思われてしまう理由と実情について解説しました。「実はそれほどではない」ということがお分かりいただけましたでしょうか。

タクシー運転手を取り巻く環境は、近年急速に変わりつつあります。業界全体として、よりクリーンに働きやすくしていこうという意識も高まっており、今後もどんどん変わっていくことが期待されています。

タクシー運転手という仕事は、やりがいも多く、高収入を狙うことも十分に可能です。タクシー運転手の仕事に興味を持たれた方は、求人広告を探してみてください。福利厚生や研修制度など充実した会社がたくさんあるはずですよ。ぜひ、チャレンジしてください。

ライフスタイルに合わせ自由に働ける!おすすめのタクシー会社

メトロ自動車株式会社

メトロ自動車株式会社

メトロ自動車株式会社は地域密着で80年の実績がある会社です。自社無線とDIDI・GOの2社の配車アプリを使用し、一人一人の乗務員の営業効率の上昇、給与アップが望めます。

また、「日勤」「夜勤」「隔勤」の3パターンから自由に選べるシフト制で、ライフスタイルに合わせて柔軟に休みをとることができるのも強みです。

   

【おすすめ】
横浜のタクシー会社7選比較表

イメージ
会社名メトロ自動車株式会社三和交通株式会社神奈川都市交通株式会社大栄交通株式会社飛鳥交通神奈川株式会社五光交通株式会社平和交通株式会社
特徴80年以上の信頼の実績!ライフスタイルに合わせ自由に働ける!5年以上毎年増収!期待のタクシー会社神奈川県内に専用のりばあり!創業100周年の安定感!生活と両立できる!未経験でも安心な研修制度!最大規模の営業所数!首都圏最大規模のタクシー会社保障給が最大2年!高収入を目指せるサポート!未経験でも安心!月給保証制度や個室社員寮完備!
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら